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本社が入居する渋谷ファーストタワー | |
| 種類 | 株式会社 |
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| 機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
| 市場情報 | |
| 本社所在地 |
〒150-0011 東京都渋谷区東1丁目2番20号 渋谷ファーストタワー 北緯35度39分28.65秒 東経139度42分32.14秒 / 北緯35.6579583度 東経139.7089278度座標: 北緯35度39分28.65秒 東経139度42分32.14秒 / 北緯35.6579583度 東経139.7089278度 |
| 設立 | 1974年(昭和49年)12月20日 |
| 業種 | サービス業 |
| 法人番号 | 1011001069980 |
| 事業内容 | 音楽・スポーツ・演劇・映画・各種イベント等のチケット販売、コンサートやイベントの企画・制作・運営、ぴあアリーナMMなどホール・劇場の企画・運営、スポーツ団体・劇団・ホールなどへの各種ソリューションサービスの提供、エンタテインメント・レジャー領域を中心としたネットメディアや出版物の企画・編集などエンタテインメント全般に付随する各種事業 |
| 代表者 | 矢内廣(代表取締役社長) |
| 資本金 |
64億68百万円 (2025年3月31日現在)[2] |
| 発行済株式総数 |
1565万6713株 (2025年3月31日現在)[2] |
| 売上高 |
連結: 453億62百万円 (2025年3月期)[2] |
| 営業利益 |
連結: 26億36百万円 (2025年3月期)[2] |
| 経常利益 |
連結: 23億78百万円 (2025年3月期)[2] |
| 純利益 |
連結: 15億91百万円 (2025年3月期)[2] |
| 純資産 |
連結: 72億39百万円 (2025年3月期)[2] |
| 総資産 |
連結: 1,021億50百万円 (2025年3月期)[2] |
| 従業員数 |
連結: 517人 (2025年3月31日現在)[2] |
| 決算期 | 3月31日 |
| 会計監査人 | 有限責任監査法人トーマツ[2] |
| 主要株主 |
矢内 廣 19.60% |
| 主要子会社 |
ぴあフィールドサービス株式会社 100.0% ぴあ総合研究所株式会社 100.0% ぴあグローバルエンタテインメント株式会社 100.0% 株式会社東京音協 100.0% チケットぴあ九州株式会社 100.0% チケットぴあ名古屋株式会社 25.00% ぴあ朝日ネクストスコープ株式会社(PANX)44.0% MECぴあクリエイティブ株式会社 49.0% [2] |
| 外部リンク | ぴあ株式会社 |
ぴあ株式会社(英: PIA CORPORATION[3])は、東京都渋谷区東に本社を置く日本の企業である。音楽・スポーツ・演劇・映画・各種イベントのチケット販売を柱に、ライブ・エンタテインメント領域において幅広く事業を展開している。「コンテンツ創出」「チケット販売」「ヴェニューネットワーク」「コミュニティ」「人材・文化の育成」の5つを連携させ、業界(興行主催者、コンテンツホルダーなど)とエンドユーザーを一気通貫に結ぶ、各種サービスを提供する。
エンタテインメントの作り手と受け手、 生み出す側と楽しむ側を結ぶこの一貫したサービスを、「感動のライフライン」 として、コンテンツの創出からプロモーション、チケット流通、ホール・劇場の運営までを一手に担い、コミュニティや人材の育成、業界へのソリューション、地域の活性化等に取り組んでいる。
東京証券取引所プライム市場に上場している。
雑誌『ぴあ』は、中央大学の学生だった矢内廣が1972年に学生起業で創業して創刊し、映画情報とコンサート情報をまとめた雑誌として出版された[注釈 1]。1974年にぴあ株式会社を設立し、矢内廣が代表取締役社長に就任。
1984年に電話注文でコンサートやイベントのチケットを予約販売をする『チケットぴあ』を開始して人気を博し[4]、1999年にチケット販売専用のWebサイト「チケットぴあ」を開始している。
2002年には東証二部、2003年には東証一部に上場した(2022年にプライム市場に移行)。
雑誌『ぴあ』は薄い装丁で小さな文字を用いて「できるだけ客観的で完全な“情報のインデックス”」を目指し[4]、1984年頃の発行部数は毎号約45.7万部で[4]、購読者は20歳代サラリーマンやOL、大学生、高校生の合計が75%、残りが主婦や中学生で若年層がその大半[4]であったが、『ぴあ 首都圏版』2011年7月21日発売号を最後に休刊している[5]。表紙は1975年9月号からイラストレーター及川正通が担当し「最も長期間にわたり同じ雑誌の表紙イラストを書き続けた人物」として、2007年にギネス世界記録に登録されている。
また、2007年より継続開催している「PIA MUSIC COMPLEX(通称ぴあフェス)」をはじめ、各種興行イベントの主催、企画、制作、運営にも積極的に取り組む。雑誌『ぴあ』に代わるメディアとして「アプリ版ぴあ」を2018年にリリースし、ITを最大限に活用した様々なサービスも展開する[6]。
2020年には、横浜みなとみらい地区に収容人数1万人規模の音楽専用アリーナ「ぴあアリーナMM」を開設した[7](同年7月10日正式開業[8])。
2024年、「ぴあ会員」数は2,000万人、「ぴあカード会員」数は30万人を超えた。
日本初のコンピュータオンラインチケット販売システム「チケットぴあ」が1984年にスタートした。今では、音楽、演劇、スポーツ、映画及びレジャーなど常時2万件のイベントが登録され、年間で8,000万枚ものチケットを発券、日本最大級の取り扱い規模となっている。会員数も2,000万人を超える[18]。
チケットぴあの販売業務用の端末を書店を中心に設置し、チケットぴあのお店を展開。その後、コンビニエンスストアのセブン-イレブン、ファミリーマートと連携し、チケットの購入、インターネット購入分の支払い、発券などを可能にし、全国38,000ヵ所を超える店舗ネットワークを運営する。
以前はインターネット販売には消極的で、主に電話予約にて販売を行なっていたジャニーズ事務所所属タレントの興行のチケット販売においても、独自のインターネット販売システムを構築しインターネット販売への切り替えに成功している例もあり、他のチケッティングサービス会社に比べて、取り扱い件数が格段に多い。
そのほか、そのチケット販売のノウハウを活かし、様々な興行元、スポーツ団体などと提携し、幅広くチケッティング業務を請け負う。オリンピック、ワールドカップなどの国際的規模の大型イベントのチケッティング業務も行っている。
コンテンツホルダー、プロモーター、放送局などのメディアやエンタメ関連企業と連携し、さまざまなジャンルの興行イベントの主催、企画・制作から運営までを行う。
これまで、ぴあが主催・出資した主な興行は、次の通り。[21]
2023年度から、スポーツの大会やイベントにおいて高付加価値の体験を提供するホスピタリティ事業に本格参入した。観戦・鑑賞のためのVIPルーム等のトップカテゴリーのチケットに、クオリティの高い飲食やギフト、サービスの提供を組み合わせて、エンタテインメントを最高の環境で楽しめる「ホスピタリティプログラム」の企画、制作、販売、運営までを一気通貫で提供している[22]。
実績
ぴあは、スポーツ団体や興行主催者、ホール・劇場などに、チケット販売システムを中心としたトータルなサービスを提供し、販売サイトの構築・運営、配券業務、プロモーション、顧客戦略など幅広く業務を請け負うソリューション事業を展開している。
エンタテインメント市場の好況、東京オリンピックを見据えた会場の改修等により、首都圏のホールや劇場などの会場不足が深刻化(「2016年問題」)。ぴあは、民間企業として初めて単独で、1万人規模の会場の建設に取り組み、ホール・劇場の運営事業に本格的に着手することになった。
2017年、ぴあは横浜・みなとみらい地区に収容客数1万人規模の音楽アリーナ「ぴあアリーナMM」を建設することを発表[7]。2020年7月10日に開業。こけら落とし公演は、横浜出身のゆずが行う[23]予定だったが、新型コロナウイルス流行の影響により延期され、映像配信(事前収録)となった[24]。アリーナの構造は、地下1階・地上4階建ての縦に長いハコ型となっていて、ステージと客席の距離が近いのが特徴。館内には売店のほか、開場前から利用できるラウンジを設置。2階には公演日以外も営業するカフェを併設する。みなとみらい線みなとみらい駅徒歩7分、JR桜木町駅徒歩8分、横浜駅も徒歩圏内[7]。
一般社団法人チームスマイルは2012年10月4日に設立され、東日本大震災による被災地に継続的な復興支援活動を行う経済的な基盤が必要であるため、エンタテインメント専用施設である「チームスマイル・PIT(ピット)」という名前の新たな4つのホールの開設を目指して、最初に東京都江東区豊洲に「豊洲PIT」を2014年10月17日に開設。2022年12月をもって社団法人としての全活動を終了し、以降はぴあが「豊洲PIT」の運営を引き継いだ。コンサートや演劇、ダンス公演、講演会など幅広い用途で利用されている。スタンディングで約3,100名、着席で約1,300名を収容。ゆりかもめ新豊洲駅から徒歩3分、有楽町線豊洲駅から徒歩12分。
一般社団法人チームスマイルは上記「豊洲PIT」を開設したのち、「いわきPIT」「釜石PIT」と開業し、最後の4つめのホールとして「仙台PIT」が2016年3月11日に開業した。こけら落とし公演は、東日本大震災をきっかけに16年ぶりに再結成し、復興支援ライブによって得た収益金のうち約3億1,000万円を「仙台PIT」の建設費用等に寄付したプリンセス プリンセスが務めた。現在は豊洲PIT同様、ぴあが運営を引き継いでいる。スタンディングで約1450名、着席で約530名を収容。主に音楽ホールとして利用されている。JR長町駅から徒歩5分、南北線長町駅から徒歩6分。
ぴあは、1972年に情報誌『ぴあ』を創刊、出版社として事業をスタートし、多数の出版物を世に送り出し続けている。また、WEBサイトの構築・運営、各種キャンペーンを展開し、エンタテインメントやレジャーに関する幅広い情報を発信している。
2011年に休刊した情報誌『ぴあ』が多くの読者に提供していた“エンタテインメントの偶然の出会いと発見”を、インターネットの世界でもう一度復活させたいと、2018年11月に、「ぴあ(アプリ)」を創刊[25]。その後、情報の取り扱い範囲を拡大し、首都圏版に続き、関西版、中部版がスタートしている[26]。
映画、ステージ、アート、音楽、クラシック、イベント、フェスなどの開催情報から、ニュース、著名人エッセイ連載などのコンテンツまで、ひとつのアプリに凝縮されている。「今すぐぴあする」という検索機能では、「いま」「ここ」で行われているイベント情報を一覧で見ることができる。
日本最大のチケットエージェントであるぴあの会員数は2千万人に達し、 約4万社に及ぶ主催者の興行チケットを販売している。 ぴあならではのサービスを提供する「ぴあカード」会員は34万人。サービス開始から7年目を迎えた 「ぴあ(アプリ)」のダウンロード数も185万を超え、エンタテインメントを通じたコミュニティが形成されている。
現在は「ぴあMOOK」としてジャンルを問わず多数のムックを出版している。
コロナ禍以降、人気のシチュエーションを楽しむグルメ、レジャームック
“映画の新しい才能の発見と育成”をテーマに、1977年にスタートした活動。自主映画のコンペティション「PFFアワード」、“映画の新しい才能の発見と育成”をテーマにした映画祭「ぴあフィルムフェスティバル」、PFFが製作から劇場公開までをトータルプロデュースする長編映画製作援助システム、海外映画祭への出品などの活動を行い、“新しい才能”を発見し、紹介し、映画界の人材として育成を行っている。「PFFアワード」入選者の中からは、後にプロの映画監督として活躍する人たちがすでに180名を超え、若く新しい才能が集う場所として、広く認知されている。
ぴあがこれまで国際スポーツイベントや各種競技団体のオフィシャルパートナー、チケッティングパートナーを務めることで蓄積されたノウハウを生かし、スポーツビジネス業界で活躍するために欠かせない、チケット販売やファンクラブ運営に関わる知識と、スポーツビジネスの原理原則に基づいた考え方を、講義と実践を通して学ぶことができるビジネススクール。2021年4月より開講、募集・開講は年に1度。約7ヶ月のカリキュラムを経て、希望者には卒業後にスポーツ団体とのマッチングの支援までを行い、人材育成に取り組んでいる。
研究領域をエンタテインメント分野に特化したシンクタンク。ぴあに日々集積するエンタテインメント情報のデータベースと、これまで培ってきたネットワークを通じた情報収集によって、当該領域の特徴と動きを定量・定性両面から研究・発信している。ぴあ総研のライブ・エンタテインメント市場に関する調査結果は、様々なメディア、調査機関等で活用されている。