ArchLinux で動作中の FFmpeg | |
作者 | Fabrice Bellard |
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開発元 | FFmpegチーム |
初版 | 2000年12月20日[1] |
最新版 | 7.1[2] - 2024年9月30日 [±] |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | C言語、アセンブリ言語[3] |
対応OS | Windows、macOS、Linux(その他各OS向けにコンパイル可能)[4] |
プラットフォーム | x86、ARM、PowerPC、MIPS、DEC Alpha、Blackfin、AVR32、SH-4、SPARC(その他各デスクトップPC向けにコンパイル可能) |
サポート状況 | 活発 |
種別 | マルチメディアフレームワーク |
ライセンス |
LGPL 2.1+, GPL 2+ NVIDIA Performance Primitivesでコンパイルした場合は再頒布不可[5] |
公式サイト |
ffmpeg |
FFmpeg(エフエフエムペグ)は動画と音声を記録・変換・再生するためのフリーソフトウェアである[6]。Unix系オペレーティングシステム (OS) 生まれであるが現在ではクロスプラットフォームであり、libavcodec(動画/音声のコーデックライブラリ)、libavformat(動画/音声のコンテナライブラリ)、libswscale(色空間・サイズ変換ライブラリ)、libavfilter(動画のフィルタリングライブラリ)などを含む。ライセンスはコンパイル時のオプションによりLGPLかGPLに決定される。コマンドラインから使用することができる。対応コーデックが多く、多彩なオプションを使用可能なため、幅広く利用されている。
FFmpegは、単体ではGUIを持たないツールでUNIXコマンドのように振る舞う。その為、対話式アプリケーションとして使用される場合、フロントエンドを用いる事も多い。コマンドラインから実行するCUIとして配布されているのは、ユーザが必要とすればフロントエンドを利用でき、スクリプトなどのバッチ処理を行う際に呼び出す事もできるという利点からである。また、FFserverと組み合わせる事により、ファイルシステムやデバイスファイルとストリーミングサーバ間のフィルタとしても動作する。
2011年3月13日にFFmpegの開発は、開発体制の対立からffmpeg.orgとlibav.orgに分裂した。どちらもffmpegというソフトウェアをリリースしているが、Libav側はavconvに名称を切り替える作業を進めている。この分裂に伴い、Debian[7]、Ubuntu[8] 11.04、Gentoo LinuxはLibav側を採用した。
2015年7月にDebianはセキュリティ問題への対応姿勢からLibavを排除し、FFmpeg採用に戻った。UbuntuもFFmpeg採用に戻っている[9]。
2022年1月17日に大きなAPIの変更と非推奨APIの削除が行われたFFmpeg 5.0がリリースされた[10]。
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libavcodecを参照。
公式サイトでは、コンパイル済みのバイナリは配布されていないため、自分の環境に合わせてソースコードをコンパイルすることもできるが、コンパイル済みのバイナリを配布する非公式のサイト等も存在している。
FFmpegに含まれるライブラリ群は多数のマルチメディアアプリケーションにより利用されている。また、Palmのスマートフォン (Palm WebOS[14]) やソニーのブルーレイプレーヤ (BDP-S1[15]、BDP-S1E/BDP-S300/BDP-S280[16]、BDP-S500/BDP-S2000ES[17]) などのデバイスにも利用されている。