GIMPS は、Great Internet Mersenne Prime Search(グレート・インターネット・メルセンヌ素数探索[1])の略称。メルセンヌ素数の発見を目的として1996年に発足した。
分散型コンピューティングによって、参加者のコンピュータの余剰処理能力などを利用して解析、検証作業を行う。参加者は、インターネットから無料でダウンロードできるオープンソースソフトウェアを用いて解析の手助けをする。このプロジェクトは George Woltman によってソフトが作られ、開始された。Scott Kurowski が研究を手助けするサーバを稼動させている。
このプロジェクトでは今までに18のメルセンヌ素数が発見され、そのうち16が発見時には最大のメルセンヌ素数であり、さらに発見されている素数の中でも最大のものである。2024年10月時点で発見されている最大のメルセンヌ素数は 2136,279,841 − 1 である。
GIMPSによって発見されたメルセンヌ素数
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以下は現在までにGIMPS参加者が発見したメルセンヌ素数の一覧である。
- 1996年11月13日
- Joel Armengaud が35番目のメルセンヌ素数、21,398,269 − 1 を発見[2]。
- 1997年8月24日
- Gordon Spence が36番目のメルセンヌ素数、22,976,221 − 1 を発見[2]。
- 1998年1月27日
- Roland Clarkson が37番目のメルセンヌ素数、23,021,377 − 1 を発見[2]。
- 1999年6月1日
- Nayan Hajratwala が38番目のメルセンヌ素数、26,972,593 − 1 を発見[2]。
- 2001年11月14日
- Michael Cameron が39番目のメルセンヌ素数、213,466,917 − 1 を発見[3][2]。
- 2003年11月17日
- Michael Shafer が40番目のメルセンヌ素数、220,996,011 − 1 を発見[2]。
- 2004年5月15日
- Josh Findley が41番目のメルセンヌ素数、224,036,583 − 1 を発見[4][2]。
- 2005年2月18日
- Dr. Martin Nowak が42番目のメルセンヌ素数、225,964,951 − 1 を発見[2]。
- 2005年12月15日
- Dr. Curtis Cooper と Dr. Steven Boone が43番目のメルセンヌ素数、230,402,457 − 1 を発見[2]。
- 2006年9月4日
- Dr. Curtis Cooper と Dr. Steven Boone が44番目のメルセンヌ素数、232,582,657 − 1 を発見[2]。
- 2008年8月23日
- UCLA のコンピュータが47番目のメルセンヌ素数、243,112,609 − 1 を発見[2]。
- これは、1000万桁を越す素数の初めての発見であり、EFF から10万ドルの賞金が与えられた[5]。
- 2008年9月6日
- Hans-Michael Elvenich が45番目のメルセンヌ素数、237,156,667 − 1 を発見[2]。
- 2009年4月12日
- Odd Magnar Strindmo が46番目のメルセンヌ素数、242,643,801 − 1 を発見[2]。
- 2013年1月25日
- Dr. Curtis Cooper が48番目のメルセンヌ素数、257,885,161 − 1 を発見[6][2]。
- 2016年1月7日
- Dr. Curtis Cooper が現在分かっている中では49番目のメルセンヌ素数、274,207,281 − 1 を発見[7]。
- 2017年12月26日
- Jonathan Pace が現在分かっている中では50番目のメルセンヌ素数、277,232,917 − 1 を発見[8]。
- 2018年12月7日
- Patrick Laroche が現在分かっている中では51番目のメルセンヌ素数、282,589,933 − 1 を発見[9]。
- 2024年10月12日
- Luke Durant が現在分かっている中では52番目のメルセンヌ素数、2136,279,841 − 1 を発見[10]。