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| TAXi | |
|---|---|
| Taxi | |
| 監督 | ジェラール・ピレス |
| 脚本 | リュック・ベッソン |
| 製作 |
リュック・ベッソン ロラン・ペタン |
| 撮影 | ジャン=ピエール・ソーヴェール |
| 編集 | ヴェロニク・ラング |
| 配給 | コムストック |
| 公開 |
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| 上映時間 | 86分 |
| 製作国 |
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| 言語 | フランス語 |
| 興行収入 |
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| 次作 | TAXi② |
『TAXi』(タクシー)は、リュック・ベッソン製作・脚本、ジェラール・ピレス監督による1998年公開のフランス映画。スピード狂のタクシー運転手とダメ刑事がコンビを組み、犯罪捜査に奮闘するカーアクション映画シリーズの第1作。サミー・ナセリとフレデリック・ディーファンタルの主演コンビでシリーズ4作が作られ、その後も別キャストによるスピンオフ的なシリーズが継続している(#シリーズ作品参照)。
シリーズを通じ、ダニエルが乗るプジョー・406の改造車(イギリスツーリングカー選手権仕様)をはじめとする名車が街を疾走する迫力のカー・アクションが見ものとなっている。
フランス・マルセイユ。無免許かつスピード狂のピザ配達員・ダニエルは、書類をごまかし、念願だったタクシー運転手への転職を果たす。彼の愛車であるプジョー・406の改造車は、ボタン一つでレーシングカーのごとき姿に変形し、どんな場所でもあっという間に客を送り届けることができる。
仕事を始めて間もないある日、マルセイユ警察に勤める刑事のエミリアンを乗せた際、彼が刑事とは知らずに猛スピードで警察署まで送ったため、スピード違反の現行犯で検挙されてしまう。ダニエルは違反取り消しを条件に、ある事件への協力を余儀なくされる。
その頃ヨーロッパ内では、2台のメルセデス・ベンツ・500Eを駆るドイツの武装強盗団「メルセデス」による連続銀行強盗事件が相次いでおり、各地の警察を悩ませていた。強盗団はやがてフランスに侵入し、マルセイユ市内を標的にする。
「メルセデス」は赤いベンツという目立つ車両に乗っているにもかかわらず、警察は足取りをつかめない。ダニエルは自動車関係の知人のつてをたどって、10分で乾く超速乾性の特殊塗料の存在を知り、「メルセデス」が捜査の目を逃れる理由を確信する。ダニエルは車を塗り替えた後の強盗団のリーダー・アインシュタインに接触し、挑発的な言葉をぶつけてレースに持ち込み、自分の顔を覚えさせて走り去る。
彼らを確実に捕まえるために、ダニエルはピザ店時代の旧友を巻き込んだ一大作戦を提案する。警察は信号機の鍵をピザ配達員たちに配給し、各地の信号機を意図的に操作して、マルセイユから脱出を試みる「メルセデス」の行く手をあるルートに誘導する。ダニエルとエミリアンはそこへ406で近づき、喧嘩を売ってレースを提案する。頭に血が上ったアインシュタインはそれに応じ、406とレースを繰り広げる。最終的にたどり着いたのは建設中の高架道路で、ベンツは大ジャンプした末に孤立した高架で立ち往生し、駆けつけた警官隊に逮捕される。
やがて記念パーティーが開かれる。ダニエルはスピード違反こそ取り消されたものの、タクシー運転手の鑑札は再交付されなかった。パーティーの場で警察高官に文句を言ったところ、ダニエルは再交付を条件にF3ドライバーに転向させられる。F3ドライバーはダニエルのもうひとつの夢だったとはいえ、ダニエルは「スポンサーが共和国保安機動隊(CRS)なのを変えてくれ!」と嘆いた。
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
|---|---|---|---|
| ソフト版 | フジテレビ版 | ||
| ダニエル・モラレース | サミー・ナセリ | 石塚運昇 | 大塚明夫 |
| エミリアン・クタン=ケルバレーク | フレデリック・ディーファンタル | 松本保典 | 関俊彦 |
| リリー | マリオン・コティヤール | 池本小百合 | 水谷優子 |
| ペトラ | エマ・シェーベルイ | 沢海陽子 | 高乃麗 |
| ジベール警部 | ベルナール・ファルシー | 水野龍司 | 富田耕生 |
| カミーユ(エミリアンの母親) | マヌエラ・グーレリ | 定岡小百合 | 鈴木弘子 |
| アインシュタイン | リチャード・サメル | 田中正彦 | 若本規夫 |
| アラン(刑事) | エドゥアルド・モントート | ||
| クリューガー | グレゴリー・ノップ | 千田光男 | |
| ポーロ | ダン・ハーズバーグ | 鳥海勝美 | |
| 空港の乗客 | フィリップ・デュ・ジャネラン | 上田敏也 | |
| エミリアンの同僚 | タラ・ローメー | 中多和宏 | |
| その他 | N/A | 大黒和広 石井隆夫 相沢正輝 茶風林 高瀬右光 後藤哲夫 吉田孝 柳沢栄治 伊藤和晃 小野未喜 小野健一 |
古田信幸 幹本雄之 石森達幸 伊藤栄次 竹口安芸子 亀井三郎 清川元夢 竹村拓 田尻ひろゆき 桜澤凛 火野カチコ 荒井静香 |
| 日本語版スタッフ | |||
| 演出 | 蕨南勝之 | 春日正伸 | |
| 翻訳 | 関美冬 | 松崎広幸 | |
| 調整 | ムービーテレビジョン スタジオ |
栗林秀年 | |
| 効果 | |||
| 担当 | 小笠原恵美子 前田久閑 | ||
| 制作 | ムービーテレビジョン | ||


本作のドライバーはジャン・ラニョッティ。
疾走感はCGエフェクトで表現されている。制作費を抑えるため同じシーンが数回使われている(特にカーチェイスと銃撃戦のシーン)。
主人公は北アフリカからの移民労働者と思わしき描写がなされており(演じるサミー・ナセリも父親がアルジェリア系移民である)、白人である刑事とともに活躍する人種共生的なストーリーになっている。
本作のテーマ曲(タイトルバックBGM)はディック・デイル&ヒズ・デルトーンズの「ミシルルー」(『パルプ・フィクション』の劇中曲でもあった)。シリーズを通じて本曲のフレーズをアレンジまたはサンプリングしたものがテーマ曲や劇伴に用いられた。
2作目以降4作目まではジェラール・クラヴジックが、5作目はフランク・ガスタンビド(兼主演)が監督。
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
映画『フィフス・エレメント』は、本作の前にリュック・ベッソン監督がアメリカで撮ったSF映画。主人公がタクシー運転手、豊富なギャグ等、本作につながる作風が見てとれる。