『VITAMIN 』(ビタミン)は、日本 のテクノ ユニット である電気グルーヴ の4枚目アルバム。
1993年 12月1日 にKi/oon Sony Records よりリリースされた。
前作までに比べると、インストゥルメンタル 曲が多く収録されている。純粋なテクノ・ミュージックを主体としている。
帯のキャッチコピーは「昨日までの自分を笑え テクノ でパンク でアシッド で、なおかつ肉体派、電気グルーヴ オリジナル4thアルバム。 」(これはメンバー自ら考案したものではない)。
この頃、グループの中心人物である石野卓球 が、ロンドン に渡り経験したアシッド ・リヴァイヴァルの影響が表れたアルバムである。全編にTB-303 がフィーチャーされている。
1曲目から5曲目、10曲目はヴォーカルがあり6曲目から9曲目はインストゥルメンタル となっている[ 注釈 1] 。アルバムのほぼ半分がインストゥルメンタルという点で、ポップス 性に欠けセールス的に難があるのではないかとレコード会社からクレームがつき、メンバーはこれに強固に抵抗したが、最終的にインディーズ時代からライヴなどで人気のあったヴォーカル曲『N.O. 』をボーナス・トラック 的に収録するという条件でリリースにこぎ着いた。
# タイトル 作詞 作曲 時間 1. 「Happy Birthday 」 石野卓球 石野卓球 5:46 2. 「Disco Union 」 石野卓球 石野卓球 6:38 3. 「ハイキング 」(Hiking) ピエール瀧 良徳砂原 5:41 4. 「ニセモノ フーリガン 」(Fake Hooligan) ピエール瀧 石野卓球 5:25 5. 「富士山 」(Fuji-san) ピエール瀧 ピエール瀧 4:37 6. 「Stingray 」 良徳砂原 4:37 7. 「Popcorn 」(編曲:石野卓球) ガーション・キングスレイ 4:37 8. 「新幹線 」(Shinkansen) 石野卓球 9:58 9. 「Snow and Dove 」 石野卓球 5:41 10. 「N.O. 」 石野卓球 石野卓球 4:20 合計時間:
57:33
Happy Birthday
テレビ番組『なるほど!ザ・ワールド 』(フジテレビ 系列)のエンディング・テーマとして使用された。スチャダラパー の『Trio the Caps』のフレーズがサンプリング されている。
Disco Union
黒人 の女性 ボーカリスト ・Jackieを起用するなど、ディスコ ・ソウル を意識した曲。タイトルの元ネタは中古レコードショップのディスクユニオン 。テレビ番組『Qさま!! 』(テレビ朝日 系列)のコーナー「プレッシャーSTUDY」のBGMとしても使用されている。
ハイキング - Hiking
「明るいテーマだがどことなく不安感・無気味さを感じさせる曲」という砂原の意図が込められた曲。
ニセモノ フーリガン - Fake Hooligan
富士山 - Fuji-san
本曲はライヴでも頻繁に演奏されている。ライヴでは石野が富士山 の形の帽子をかぶり(砂原在籍時は砂原も)、瀧が富士山の着ぐるみ を着る。
Stingray
この曲はその後、砂原のソロ・アルバム『CROSSOVER』(1995年 )において「Stinger Stingray」として続編がつくられている。
Popcorn
電子楽器をポップミュージック の世界に取り入れた始祖的存在である、ガーション・キングスレイ の楽曲をアシッドにアレンジしたカバー 曲。プログラミング は砂原が担当。インスト曲である為「タモリの音楽は世界だ 」で披露した際、楽器演奏をしないピエール瀧はコックスタイルでタイトルに因みポップコーンを作っており、途中出来上がったポップコーンが飛び散っていた。
新幹線 - Shinkansen
歌手である五島良子 の声をフィーチャーした、10分におよぶ作品である。クラフトワーク の『ヨーロッパ特急 』を意識したタイトルだが、石野は「(東海道新幹線 の)三島 辺りの車窓から見た風景のイメージ」とも語っている。
Snow and Dove
チルアウト 、アンビエント の楽曲。
N.O.
1994年 に3枚目のシングルとしてシングルカット された[ 1] 。元々はインディーズ・アルバム『662 BPM BY DG 』に『無能の人』という曲名で収録されていた。本アルバムとの方向性が異なるためメンバーはこの曲の収録をためらっていた。意に沿わない収録のため、正式タイトルの「無能の人 (LESS THAN ZERO)」を使用せず、仮タイトルであった「N.O.」を使用した[ 注釈 2] 。シングルはアルバムとは違い冒頭が数秒省略されている。
Jacky - コーラス (1,2曲目)
會田茂一 - ギター (5,10曲目)
Mutsuo Ono - コーラス(5曲目)
中山道彦 - コーラス(5曲目)
Yoshinobu Tanizawa - コーラス(5曲目)
Antonio Riichiro - コーラス(5曲目)
Masahito Ishikawa - コーラス(5曲目)
Tadashi Doi - コーラス(5曲目)
Eiichi Yoshimura - コーラス(5曲目)
Yoshimi Shimizu - コーラス(5曲目)
五島良子 - コーラス(8曲目)
旧メンバー シングル
アルバム
ゲーム 関連人物 関連項目
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